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心流れる星
星が空を駆ける。流星群って言葉ほど、数は流れないんだな。俺の心の中には今も、無数の流れ星が流れ続けているのに。流子。俺の心の空を今も思い出として駆け巡る、流星みたいな女よ。命短い病床の身で、はじけ続ける線香花火のように、華々しく生き切った人よ。伸びた黒髪は夜空のようで、星よりもっと壮大な宇宙なんじゃないか。言えば君は笑った。
「もっとちっぽけよ。名前もわからない星屑よ」
思い出は流れる。群れない星の代わりに。涙で滲む視界が、留まる空の星をブレさせ、流れ星の軌道を作る。偽の流星は消えない。俺の心を流れ続ける星を映し取るように。
キラキラ光る。
一番の願いを叶えてくれない、
残酷に輝く、
俺の永遠の星。
第一回Twitter300字ssまとめよりお題「星」 (本文297字)
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