№7

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№7

コンビニの袋にはミネラルウォーター、ワンカップ酒とおかかのおにぎりが入っている。「バカなのか? まだ飲む気だったのか? おにぎりの好みは一緒だな」脳内発声する。 「水、飲みますか?」 「う、う、うん」 ミネラルウォーターのボトルを渡そうとした。 「開けて」 「は?」 「キャップ、開けて」 はぁ? と思いながらキャップをねじってカチッと開ける。 「はい」もう一度ボトルを渡す。 「飲ませて」 「は?」 「飲ませて」オッサンはくちびるをタコの様に突き出している。オッサンの毛のない脳天に水を掛けようかと思った。 「甘えるな。自分の手で持って飲め」 オッサンは目を丸くして私を見て、大人しくボトルを受け取ってングングと飲んだ。 「僕、神様なんです」 オッサンがボソッと言う。 「は?」意味が分からなかったので聞き返す。 「神様です。久しぶりの3連休で羽目を外しちゃって、飲み始めたのは昨日の夕方4時で、明日も休みです。神様はシフト制で24時間体制だし、座りっぱなしで、やる事は深くて広くて思っていた以上に大変で。この転職は失敗だったかもしれなくて。どう思います?」
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