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ピカッ、ドォン! ザーーッ。
ピカピカッ、ドオドォーーン!
雷さまが落雷ごっこで遊んでいるみたいに、地面に伏せている元橋の顔の横、頭の上、腕の先と、元橋に当たらない程度の距離で次々と雷を落とした。
ドォーン!
「あうっ」
ダダダーーン!
「ほうッ!」
およそ5分間の総あたり戦。元橋は次々くる雷雲に狙われていた。
トントン。
「元橋さん、治療終わりましたよ。元橋さん」
元橋は薄目を開け、ハラリと暖簾をくぐったみたいに気がつくと、ギュギュッとサエコの腕を掴んだ。
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