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「甘いよ、和音」
ん?今の航兄の声?
なんかいつもより低い気がす... ドサッ
航兄が近づいてきたと思ったら、そのまま座っていたソファに押し倒された
しかもなんか覆いかぶさってきたし
「いったぁ。急に何すんの?どいてよ」
いくらソファとは言えど痛かったので、睨んどいた
「何それ。誘ってんの?」
いや意味わかんない
「意味がわからないって顔してるね。そんな顔真っ赤にして涙目で睨まれても、誘ってるようにしか見えないよ」
「んっ」
艶かしい声で耳元で喋るなぁ!
なんか声でちゃったじゃん
「だからさぁ、そういうとこだよ。可愛い声漏らして恥ずかしがっちゃって。何?襲われたいの?」
そう言いながら制服を脱がしてくる航兄
「……!違っ、やだ、やめて。航兄」
「やめて欲しいなら自分で止めてみな」
どかそうにも航兄の方がでかいし力強いし、ビクともしない
航兄がYシャツのボタンを全部外して、舌なめずりをしながら俺の体を触ってきた
「ふぁっ」
自分のものとは思えない高い声が自然に出てきた。弥兄は見逃してくれるはずもなく、艶めかしい笑みを浮かべた
雄雄しい顔。こんな航兄知らない
「ふっ、、、んぁッ、、や、、おねが、、やぁ、、わたるに、ぃ」
それから暫く体中を弄られ、恥ずかしさと未知の体験に驚き生理的に涙が出てきた
力の入らない腕で必死に航兄を退かそうと押していると、航兄からため息が聞こえた
「ごめんね、もう何もしないから泣かないで」
いつもの調子に戻った航兄が俺の上から退いたあと、俺のことも座らせて、抱きしめながら頭を撫でられた
「これで分かったでしょ。和音に欲情する輩は沢山いるし、そういう奴らに組み敷かれたらどうにも出来ないって」
「うん...」
「ね?だから、もう少し危機感もって。変装しろとは言わないから、絶対に1人で人目のない場所に行ったりしないで」
「わかった...」
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