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コーヒーを飲み、談笑していると頃合いの時間になった。 俺は麻莉を連れて、試食会場となっている商品開発室に案内した。
「凄い…社屋の中にこんな調理室はあったんですね…」
「まぁな・・・」
「でも・・・調理室は出来たのは二年前の話です…」
弘瀬が付け足して、麻莉に説明した。
俺が咳払いすると弘瀬は口を引き結んだ。
「弘瀬…俺が説明するからいい…」
「別に誰が説明してもいいじゃないですか…浩明さん」
「君には夫である俺が説明する…」
「浩明さんってば…」
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