3116人が本棚に入れています
本棚に追加
私達はそのまま自宅マンションに帰宅。
「槇村先生の話ではまだ小さすぎて…検査しても赤ちゃんはエコーで見えないそうだ。だから、再来週辺りにまた…病院に行こう」
「あ、はい…」
まさか…こんなに早く赤ちゃんがデキちゃうなんて…
目の前に座る浩明さんの顔が何処か浮かない。
私もフクザツだった。けど、この子は二人の赤ちゃん。
「・・・遅ればせながら…もう少し二人で甘い新婚生活を送りたいと思ってしまった…」
「え、あ・・・」
浩明さんが浮かない顔をしている理由が分かり、ほっとした。
私は安心したように胸を撫で下ろす。
「んっ?」
「・・・浩明さんは赤ちゃんがデキて嬉しくないのかなと思ってしまって…一瞬悲しいキモチになりました」
「いや…嬉しいぞ…唯…こんなに早くデキるとは…思いもよらなくて…ハネムーンベビーとはな・・・」
最初のコメントを投稿しよう!