過保護な夫~浩明SIDE~

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俺は麻莉が心配で『具合はどうだ?』と『LINE』を送信。 麻莉からは送信してすぐに既読がついて、返信が返って来た。 『妊娠中はコーヒー飲めないんですか?浩明さんから槇村先生に質問お願いします…』 新たな疑問が投げかけられた。 「質問しても…あの人返して来ないしなぁ・・・まぁ―麻莉の質問だ…送信してみるか・・・」 「社長!!仕事して下さい!!」と弘瀬が怖い鬼の形相でスマートフォンを弄る俺を見ていた。 「…すまない…この質問送信したら、ちゃんと仕事するから…怖い顔するな…」 送信した途端、槇村先生から電話がかかって来た。 「もしもし・・・神戸です…」 ――――こんにちは…神戸社長…今、いいですか? 「大丈夫です…」 怖い顔で俺を見る弘瀬を尻目に通話を続けた。 槇村先生は俺の送信した質問に一つ一つキチンと答えてくれた。 ――――最後の質問は二、三杯ぐらいなら大丈夫だと奥さんに伝えてください… 「でも・・・カフェインは…余り…」 ――――我慢できるなら、いいですけど…妊娠中にストレスを溜めるのも余り良くないので… 「ストレスですか…分かりました…」 ――――妊娠期間は十月十日あるので、今からその調子だと途中で息切れしますよ…もっと大らかなキモチを持たないと…ねっ、神戸社長 大らかなキモチ・・・ ――――初めての子で色々と心配事は多いと思いますが…こうして時間が出来れば…貴方の質問にも答えるコトが出来ますが…俺も忙しいので… 「すいません…」 ――――まぁー・・・最来週の診察の予約は入れておきますので…来院お待ちしております… 「ありがとう御座います…」
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