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結局、三人でご飯を食べ、直哉は、
「蓮太郎様をよろしくお願いいたします」
と言って去っていった。
蓮太郎の実家から、以前、唯由が好きだと言っていた地方の銘菓が手に入ったので届けるように言われたのだと言う。
「直哉といえども、俺のいないときに部屋にあげるなよ」
そう言ってみたが、唯由は、
「ああいうプロフェッショナルな方は大丈夫ですよ」
と笑う。
確かに直哉は父親を尊敬し、立派な執事になりたいと日々邁進している人間なので、仕事中、女性に手を出すとかなさそうだが。
……仕事中、うまい漬物について語るのは脱線ではないのだろうか。
そんなことを考えながら、蓮太郎は、
「ほら」
と唯由に自分のスマホを見せた。
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