彼女への想いは・・・

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彼女への想いは・・・

彼女への想いが、本物なのかを確かめるべく俺は、特に用は無いが相沢の会社へ向かった。 その日は、かなりの猛暑でこの間彼女がアイスを買っていた事を思い出して、少し有名な店のアイスバーを買う事にした。 服部が自分が買いに行きましょうかと言ったが、何故か自分で買って行きたくて色目を使ってくる店員を無視して買い物をする。 相沢の会社に到着して、アイスが溶けないように大股で歩く俺に服部は、ドライアイスが入ってますから大丈夫ですと言うが、それでも出来るだけ早く持って行きたかった。 いや、彼女に会いたかっただけかも知れない。 何時もなら受付を通り事務所を抜け案内されるままに相沢がいる社長室へ向かうが、俺は先に事務所に顔を出すと「暑いから食べて。」と言ってアイスを手渡した。 そして、俺の視線は沙羅を探すが外に出ているのか今はいなかった。 相沢にでも聞けばいいかと思いながら社長室の扉をノックしょうとした時に部屋の中から話し声が聞こえてきた。 「また、こんな物が入っていたのか?」 「うん。今月は二度目なの。」 相沢ともう一人は沙羅の声だ。 俺は、扉をノックしてから社長室へ入ると相沢と沙羅が何やら深刻そうな 面持ちで話をしている感じだった。 「何かあったのか?」 ついそう尋ねてしまった。 「ああ、チョットな。沙羅これは俺が警察へ持って行くよ。」 「うん。」 そう言って二人は、会話を中断したが俺は聞き流せない「警察」という言葉が気になった。 「警察に?」 「一条社長。こんにちは。」 彼女は、ペコッと挨拶して部屋を出ていく。そんな彼女の後ろ姿を目で追ってから相沢に向き直った。 「穏やかじゃない話なのか?」 「まあな。去年までは無かったんだが、最近は頻繁で半年前から沙羅に嫌がらせのような手紙が投函されている。」 相沢は、自分のディスクの引き出しから数枚の封筒を出して俺に見せてくれた。 茶色の何処にでも売っているような封筒にコピー用紙のような紙に手書きで書かれている内容は一見すればラブレターのようだった。 届いた日付の順番に相沢の了解を得て読み進めるとラブレターが、少しづつその内容に狂気を感じる内容になっていた。 「君の会えない日々は地獄のような日々からの僕以外の男の為に・・?」
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