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プロローグ ※
俺の名前は一条 貴臣。
遊び人では無いが、ホテルや自分の店のバーで飲んでいたら女が誘って来たから、その中から「割り切った関係でもいい。」という女だけを選んでほとんどが一夜だけの関係だ。
自分から女を誘った事は、記憶になく女の「愛してる」だの「好き」だのという言葉ほど信用ならないものは無いと思っている。
学生時代も社会に出てからも、女に困った記憶は無いし自分で起業して外食産業で成功してからは、独身の俺は女に取って獲物でしか無いのか誘われる事が多い。
自分の会社の女に手を出したら厄介だと一度経験してから自分の会社の女は、避けるがモデルやホステスはもとより良家のお嬢様もいた。
「割り切った関係」という話を了承した女としか関係は持たないし避妊具は、使っているが万が一という事もあるから目の前でピルを飲む事を了承した女だけを抱く。
「ほら、イケよ。」
自分の上で腰を振る女に冷たく言い放つと女は「あっ・・イク。」と言って絶頂を迎えたようだった。
中が収縮し演技ではなくイッタのを確認してから俺は、力の入らなくなった女を組み敷き吐き出すものを吐き出して行為を終えた。
しな垂れかかってくる女にもう興味は無く、この女の役目は終わったから「薬を飲む約束だ。」と言って俺が見ている前で薬を飲ませてから最後のキスをする。
そのキスが何かを期待させないように・・
「あ、勘違いするなよ。お前と俺は他人だから。」二度目は無いと言う。
「酷い!あんなに気持ちよさそうにしていたのに。」
恨めしそうな目で俺を見て言う女に俺は「ああ、他の女と一緒で気持ちはいいな。」と他の女と同じだと言う。
ここで、一言でも期待させるような言葉を言えば、しつこく俺の女だと言い出すから自分でも鬼畜だと思うが、最初からの約束通りに
ホテルの部屋を後にする。
確かに綺麗な女だと思うがそれだけ体が反応する程度の容姿の女だっただけだ。
自分で決めたルールに従って女を抱く、そこに恋慕の感情は一ミリも無く生理的な性処理をお互いにしているだけだという感覚でしかない。
恋愛など時間の無駄だと俺は思っていたし、今後も無いと思っていたのに彼女に出会った時から俺の中で何かが変わっていく。
こんな経験をするとは思っていなかった人を愛する事など無いと思っていたのに。
俺を変えた彼女の名前は 三島 沙羅。
彼女との出会いは、友人が経営する会社での事だった。
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