エピローグ

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晴れやかな日。 二人の結婚式は神式を選択していた。 母親のミライは、ウエディングドレスを着せたがったがそこは頑として和装と言うのは貴臣だった。 その理由を貴臣の父親が「独占欲だな。」と言ったが正解だった。 和装なら傷も見えないという事もあったが、なにより彼女の白い肌を他人に見せるのが嫌だった貴臣の独占欲が和装になった大きな理由だった。 披露宴では「新郎、新婦に一言お願いします」と言う司会者の言葉に会場が固唾を飲む。女を愛せないと言われた一条が何を言うのか注目が集まる。 「俺の唯一で初恋の君に俺のすべてをかけて守り愛する事をこで誓う。だからずっと側にいてくれるか?」 「はい。」 涙声で返事をした新婦沙羅に「可愛い。」と声があがる。 「沙羅幸せになるんだぞ。」 「春樹さん有難う。」 妹を送り出す気分の相沢は、男泣きして大変だったし貴臣の両親もまた可愛い娘が出来たと泣くしで大騒ぎだった。 二人は、式を終えてすぐに役所に届けを出し新婚旅行は、仕事が落ち着いてから貴臣の両親が暮らす国に行く事になっている。 その後・・・ 沙羅は、貴臣の勧めで大学ではなく専門学校に通う事になり本格的に設計の勉強をする事になり相沢の会社は辞めることになった。 「沙羅、今日は中華でいいか?」 「うん。」 沙羅の学校が終わる時間にはかならず夫が連絡をよこす。 夫は、沙羅のクラスメートを自分のレストランに招待する事もあったりその時のSNS動画が宣伝になるという「いい夫作戦」らしいが服部が、 一石二鳥だと感心していた。 服部は、家族同然でたまに朝食を一緒に食べたり服部の婚活に沙羅が意見を言ったり仲がいい。 一条沙羅となって沙羅は、初めて愛を感じながら自由に生きている。 「沙羅。行こうか。」 「はい。」 手を繋いで歩く二人の姿は幸せそうでそれを見て服部は自分も早く結婚したいと毎日思うのだった。                            Fin
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