「鏡に映る他人の顔」

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プロローグ ある日、私は地下鉄「日比谷線」の「北千住」駅の高架ホームに立っていました。東京方面の電車を待つ間、何故か、「この人たちは、これから来る電車に乗って、それぞれの目的地で降り、それぞれの日常を続けるんだ」と思った瞬間、自分の意識空間から「自分」が消えていることに気付く。 「電車は来る。皆は何の不思議もなく電車に乗る。ホームには人々の影は無い。乗らなかった『私』は誰の目にも映らない、と想像する。つまり、『私』が消えたとしても、現実世界には何の影響もない。少なくとも、絵的には。 『私』がこの世から消えても、客観的世界には何の変化も起こらない。少なくとも、親兄弟、近しい人々の心の中での小さな変化以外、大宇宙にとり『私』の存在はみじんの影響も及ぼさないんだ」と気付く。 その瞬間から世の中を見る私の考えは一変する。良い方向に !!!
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