きみと生きたい

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。o○☆○o。 「はるちゃんと、いつまで一緒にお風呂に入れるんだろうね」 手ぬぐいでくらげをつくり、それを片手でぶくぶくと潰しながら唯純が言った。 「ね。大人になったら、恥ずかしくなるのかな」 私も唯純も、まだまだ身体は子どもだ。 一体いつ、私は大人になるんだろう。 大人って、大人になるって、どういうことなんだろう。 「僕はずっと、はるちゃんとお風呂に入りたいな」 「私も」 くらげのあぶくが、全部出てしまってくらげは死んだ。 死んでもまた作ればいい。空気を入れればいい。それだけで再生できる。 とっても簡単なことだ。 。o○☆○o。.
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