6人が本棚に入れています
本棚に追加
/30ページ
。o○☆○o。.
「にがっ!」
「にが~い!」
私と唯純は、同時に声をあげた。
お母さんが、ケタケタと笑い声をあげる。
「そうだよね。ブラックコーヒーは、子どもには苦いかぁ」
するとお母さんは、角砂糖をふたつずつ私と唯純のカップに入れてくれた。
ポーションミルクも、渡してくれる。
「パチン、ってフチを割って入れるの」
云われた通りに、私たちはポーションミルクの端をプチっと開ける。
唯純はどんくさいから、開ける時にミルクを少し、服の袖に零してしまった。
私のコーヒーは、黒からうすだいだい色に染まる。
「甘くなったよ。飲んでみな」
お母さんがテーブルに肩肘をついてにこっと笑う。
最初のコメントを投稿しよう!