きみと生きたい

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。o○☆○o。. 「すごい……」 「また同じクラスだ、唯純」 私と唯純は、学年掲示板の新クラスの発表の掲示物を見ていた。 「神さまありがとう、しなきゃ」 「そうだね」 私と唯純はそれぞれ手を合わせ、拝む。 「神さま、ありがとう」 ふたりの声が重なる。 あたらしい学年の教室に移動しながら、私たちは言葉を交わし合う。 「すごいね」 「ね。はるちゃんとは、幼稚園のすみれ組から始まって、たんぽぽ組も一緒だったでしょ」 「それから1年3組、2年2組、んで3年2組!」 この時、1学年は5クラスまであった。 「ずっと一緒だね。嬉しい」 「私も嬉しい」 小学校内に、新学期独特の雰囲気と匂い、そして音を聞きながら私たちは廊下を歩く。 「ね、唯純。神さまってほんとにいるのかな」 「いるよ」 「どうして解るの」 「ん~」 唯純は黒目勝ちの瞳をくるりと回して、応えてくれた。
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