慈愛に、溺れる。

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「……えっち」 「明日休みじゃん」 「うん」 「今日は琥珀を補充するって決めてる。今よりもっとえろいこともいっぱいするって決めてるから、俺」 「そんな宣言をされましても……」 「なに?自分の嫁に欲情しちゃいけないって?」 「ちがうよ、改めて言われると緊張するでしょって話」 久しぶりだもん、と弱々しく声に出せば、真意を読み取ることができない温度で私を見下ろしながら、燐くんはまた私の顎に手をかけて掬った。 「なに?琥珀のくせに照れてんの?」 「私のくせにってなによ……」 「今更純情なふりしたって、手遅れだから」 あ、と思った時にはもう遅かった。既に彼の瞳には、滾るような熱が篭って、捕食するかの如く私を視線で支配する。 「先に琥珀からにするから、よろしく」 私お腹すいてる、となけなしの反抗遮るように口を塞がれる。先程受け入れた柔らかい熱に観念して、燐くんの首に腕を回せば、嬉しそうに笑みを零した彼が、さらに私の腰を引き寄せた。
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