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背中を丁寧に撫でられ、舌でなぞられていく。ゾクゾクと身震いしながら弓なりに体を逸らせば、そのまま肩を掴まれてそのまま最奥を容赦なく穿たれて、チカチカと視界が眩しさの中で爆ぜた。
「……っ、あ、!」
「……ん、」
「ぅ、あ、……」
「……締めすぎ、いっちゃったじゃん」
「……それで、いいんです、」
じゃないと終わりなんて見えないじゃない、ぐったりの顔をベッドに押し付けて脱力してれば、汗ばんで顔に張り付いた髪をそっと避けて、燐くんの顔が近づいてくる。大きな目が、ぐちゃぐちゃの私を映して、お願いだから見ないで欲しいと顔を隠そうとしても、それは呆気なく否される。
「かわいい」
「かわいくないよ……」
「んーん、目がとろんとしてて、声もふわふわしててかわいい。もっかいしたい」
「もうむりだよ、おねがい」
「じゃあおねだりして」
今日はとことん欲しがりだから言う事聞かないと、またなし崩しに始まってしまう。さすがに体力の限界だった私は、背に腹はかえられぬ、優しく撫でる燐くんの手を弱々しくきゅっと握りながら、「りんくんおねがい、シチューたべたい」と上目で彼を見つめた。
「かわいい」と満足気に目を細めた燐くんは、甲斐甲斐しく私を労り、着替えをさせて、水分を補給してくれ、落ち着くまで頭を撫でてくれて、それから私をだっこしてリビングまで連れてってくれた。
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