友達

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「「笑った!!」」 俺が笑った途端、2人してこっちを見る。 タイミングもセリフもおんなじもんだから、それもまた面白い。 「んふっ、だって、2人が面白いから。」 面白いというと、2人は少し驚いたような感じた。きっと、いつもこんな感じなんだろう。 「え〜、なんか嬉しいな〜。あ、佐山くんのことはなんて呼べばいい?」 「んー、別になんでもいいよ。」 「じゃあ、”さや”とかどう?」 ずいぶん可愛い響きだなと思いつつ、呼びやすくて良さそうなので「いいよ。」と答える。 この流れでいうと、呼び方が定まってないのは柏木くんだけだ。 「柏木くんは?なんて呼べばいいとかある?」 「あ、俺ね〜、はおりだから、”はお”って呼んでるよ〜。」 すかさず答えるカズ。 「あ、もう、ほんとに、なんでも、いいです、、。」 めっちゃ語尾が小声になる柏木くん。 その後、何故か照れ始めた柏木くん、改め、はおは、小さい声で、 「お、俺も、さやって、呼んで、も、いぃ?」 と言ったらしい。 らしいと言うのは、カズがそう言ってたと教えてくれたというわけだ。 「もちろん、いいよ。」 ちょっとしたことで嬉しそうなのは、性格なのだろうか。 顔に嬉しいって書いてあるとはこの事だなと思う。 「わーい!」 はおに、カズ。 久しぶりに友達が出来そうだ、思う。 それから、それが嬉しい、とも。
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