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そして、そのマシだと思った予感が当たった。
ホームルームを終えた教室で、俺に話しかけてきた人が2人。
「おはよう。」
「お、おはよう、」
1人は、くせっ毛でなんか眠そうな感じ。
もう1人は、、うん、柏木だ。
なんでも、くせっ毛の彼は柏木の幼なじみらしい。
「沢村和良っていうんだけど、カズってよく呼ばれるかな。はおりとは、まぁ腐れ縁ってやつ?だね。よろしくね。」
なんていうか、纏っている雰囲気が柔らかいやつだ。
にこっと笑うと目じりが垂れて、親しみやすそうな笑顔になる。
俺も自己紹介をしようとすると、、、横からなんか出てきた。
「ほ、ほんとに、カズは良い奴なんだ!俺がどんなに失敗しても、どんまーいって言ってくれるし、あと、あと、いつも絆創膏をくれる!!」
「え、絆創膏?褒めるとこそこなの〜?」
どうやら、絆創膏?と思ったのはカズも同じらしく即座に柏木に突っ込む。
「いや、他にもたくさんあるっけど!でも、絆創膏いつも出てくるの凄いじゃん!!俺、感動してるもん!!」
「感動って、、、えへ、照れるね〜」
「ふっ、」
2人のやり取りはなんだか面白くて思わず、笑ってしまった。
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