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「それより、後ろを見たらどうですかな?」
後ろから迫るロイトの剣をフルーレはその体に合わないほどの怪力で握って抑えた
「お見事。勇者の剣を片手で抑えるとは......」
「うぐっ...」
フルーレがロイトを蹴り飛ばし、奪い取った剣を硬い石の床に突き刺した
「くっそぉ......なんてね!」
壁にもたれ掛かっていたはずのロイトがそういいつつ後ろからフルーレに回し蹴りをしてフルーレの体勢を崩し、
床に刺さっていたはずの剣でフルーレの手を切りつけた
「ああ?外したか...」
ロイトが蹴ったのはフルーレの幻影だった
「ならこれで!」
ロイトの剣は不自然な動きをしながら6つに分身してフルーレの方に飛んで行き、リアメルの魔法でフルーレのギリギリを避けるように壁に向かった
「ここぉっ!」
すると6つ剣の一つの剣の柄からロイトが現れ、フルーレの手をしっかりと切りつけた
...しかし集中していてフルーレの足元の魔法陣に気付かなかった
「しまっ...!」
気づいた頃にはロイトが爆風と風の刃で端の壁まで吹き飛び、身につけていた防具が中心が凹み所々深く傷が付いた
「痛ってぇぇー!」
ロイトは予想外に大きい自分の傷を見てある事に気が付いた
「まさかあいつ...一つの魔法を二重で放てるのか?」
そんなことを考えているとロイトの近くの壁から魔法陣が現れた
「やべっ...」
座り込んでいたロイトは避けられず、壁が飛び出してロイトが横に押し出された
壁の方を見ると、ロイトを押し出した壁にフルーレが剣を突き刺していたのだ
そしてロイトはフルーレのすぐそばを見てにやけた
「外した...っっ?!」
奏が隙を見てフルーレに向かって足に火を纏いながら飛び蹴りを放った
それによってフルーレは剣を手放して床に打ちつけられた
そして奏の異常な威力の蹴りで床が凹む
「ナイス!!奏!」
「魔王のこの剣...折っていぃ?」
「ああ...任せる」
そして奏が剣を何度か踏むと剣は粉々になり、それを奏が拾って謎の袋にしまった
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