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「フルーレさんは爆発の魔法を使うぜ?気を付けろよぉ。壁くらいなら下級魔法だけでも一瞬で粉々に粉砕しちまう」
「ならあんたと奏が盾役ね。奏は爆破にも耐えられるし自然治癒力も高い……あんたは技で大盾を出せるんでしょ?」
「でもなぁ過信はすんなよ?この大盾は三枚壊れたら使えねえからよ。フルーレさんにはばれてんだしな...最初に狙われるのは俺だろうから壊れたら俺は援護に回るぜ」
「その時は私に任せてぇ!」
自慢げに奏がそう言う……だが誰も気が付かずに会話は進んでゆく
「そうだな...最初は茶髪とスロイドに任せる。スロイドはしっかり後ろをとってくれ。全員がやられたらロイドしか頼れないからな?」
「ええこの私めにお任せを。」
「それと今回の回復は茶髪がダウンするまでは奏がしてくれ」
「うん...」
奏は綺麗に無視されてしまった事を気に掛けているのか少し元気がなさそうに返事を返す
「ロイトが主戦力なんだからロイトも盾に回ればいいんじゃない?」
リアメルが突然そういいながら下級の防御魔法をロイトにかけた
「いやいや...それはキツイ。ついさっき戦った3体で予想よりも消耗してしまった。敵も一体だと思ってたし...」
「意地を張って「少しやる気をつけてから魔王と戦う」なんて言うからそうなるのよ?!このバカ!それにあの悪魔どう考えてもウォーミングアップほど弱い奴じゃないよね?!見た目で分かるでしょ?!」
少し早口で強くリアメルがそういった
「そういわれてもみんなにあそこで消耗されたら困るからな。それに雷の魔法は一時期メインで使ってたし雷属性や音属性に疎い皆がいると足手纏いになりかねない」
「はぁ?!私を舐めてるの?!これでも私は最強の魔法使いなのよ?!」
※魔法使いという職業としての最強です
「まあ落ち着きなされ。諸悪の魔王を倒せばいくらでも喧嘩すればよいのです」
スロイドがそう言ってリアメルを宥めた
「ははっ…そうだな。勝ったらいくらでも喧嘩してやる。その代わり絶対に死ぬなよぉ?」
ロイトが煽り口調でリアメルを煽った
「メルちゃん頑張れー。」
「奏はいい子だねーあの人みたいになったらダメだからね?」
「うん...」
「そろそろ行こうぜ?」
茶髪が退屈そうにしながらリアメルに声を掛ける
「そうだな。じゃリアメル、補助魔法を全員にかけてくれ。」
リアメルはロイトの一言を聞き取り魔法の詠唱を始める
そうして...リアメルは長い詠唱を終えた。
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