綺羅星の恋人 sidestory.4(仮)

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<4>  ・・・何と。  あんなに痛がっていたのに、だ。  あれからもう一度、僕達は身体を繋げ合った。 (僕だって、我が事ながら呆れてる)  あんまり痛くて、最初は拒否しようかとも考えたんだけど。  一旦行為が終わった直後、 「ゴメン、こんなに血が出てる・・・痛かったよな」  そう言うとハロルドは僕の股間に顔を埋めて・・・何と、さっきの裂傷を舌で丁寧に舐めてくれたのだ。  顔を埋め、何度もキスして舌先で労る様に愛撫してくれた。  精を吐き出し過ぎて僕のべちょべちょの肉茎も、同時に手で丁寧に扱いてくれた。  ただ一つ困った事がある。  あんまり気持ち良すぎて、アソコがまたもぐじゅぐじゅに濡れて来てしまった・・・。 「やああぁ・・そこ、駄目・・」  身体の方が勝手にひくひく反応してしまう。 「・・気持ちいい?もっと、してあげる。痛みなんか忘れてしまう様に・・」 「ふぁ・・・う、ふううぅぅっ!」  ぴちゃぴちゃと、大好きな人に恥ずかしい所を指で広げられて、顔を埋められて、舐められて・・・。 (・・こんな羞恥プレイって、あんまりだ・・!)  でも、逆にその所為で僕の身体は感じ過ぎてしまって、震えと愛液が止まらなくなってしまった。  そりゃそうだ。  アルファの体液にはフェロモンが含まれている。  それを先程子宮にタップリ流し込まれ、今も唾液を何度も傷口に舌先で擦り付けられているのだ。  僕の身体は肉襞を舐められる事で更なる発情を促され、またも疼きだしていた。 (アソコが蕩けそう・・もう痛いの嫌なのに、疼いて疼いて堪んない・・!)  堪らず、つい 「ハロルド・・もう一度して!そうでなきゃ気が変になりそう・・・」  切ない顔でそう叫んでしまった。  ハロルドは顔を上げると、意外そうに 「・・・良いのか?痛いんだろ?」  と気遣ってくれたのだが・・身体は素直だ。  そう言いつつも、股間の肉茎は再びぐんと隆起してカッチカチに戻ってしまった。  僕は頷いて、 「入れて。もう一度僕の中掻き回して」  羞恥心で顔を赤らめつつ小さく呟いた。  その返事は・・・間髪入れずに突き込まれた滾る肉茎によってもたらされた。  ズブブブブ・・・・ 「ふウウウーッ・・・」  激痛を覚悟して強張っていた僕の身体は、余りの快感にのけ反ってしまった。  確かに痛い。  でも快感はその数倍だった。  激しく打ち付けられる度に、感度を増した肉壁を滾る肉茎に擦り上げられる。  痛いは確かに痛いが、痛みなんかどうでもいいと感じてしまう位気持ちいい!  (処女も何人も抱いたけど・・あの子達もきっとこんな気持ちだったんだ)  飛びかけた頭で妙に納得してしまった。 「すっごく感じてるんだね・・カイルのアソコ、もうぐじゅぐじゅで・・蜜が滴り落ちてるよ。それに膣壁が僕のをうねりながら締め付けて来る・・堪らない」 「いやああぁぁ・・口に出さないで!は、恥ずかしい・・」  激しく前後する腰に揺すられながら、僕は両手で顔を覆った。  すると・・。  ピタリと蠕動が止まった。 「・・ふぇ?」  僕が指の隙間から、ハロルドをちらと覗くと・・・ハロルドの瞳は僕をじっと見つめながら・・コッチに近づいて来た!  慌てながら、またも真っ赤に染まった顔をしっかり両手で覆ったら 「駄目だよ、君の顔が見えない」  そう言いながら・・そっと手の甲に唇が振れた。 「ねえ・・顔が見たい、見せてカイル」  その後、優しい口づけは何度も続いて・・・。 「ああっ・・もう!」  堪らなくなった僕は、飛びかかる様にハロルドの首に腕を巻き付けキスをした。  その間、結合部が焦れて焦れて・・・愛液と先程ハロルドの放った物でとんでもない事になっていた。  ハロルドは満面の笑顔で僕を迎えてくれた。 「フフッ、やっと顔が見えた。・・可愛いなカイル」  その言葉と同時に再開した蠕動が僕の身体の奥を容赦なく突き上げる。  更にカチカチに滾りまくった肉の塊は・・僕の窪みを執拗に激しく抉り、何度もスポットを擦り上げて暴れまくる。 「カイル、カイル・・・ッ」 「うア~っ・・あ!あああああっ!」  またも頭が真っ白に焼き付き、身体がふるふると震えた。  僕の肉茎が・・もう何回目か分からない粘液を吐き出す。  ・・僕は、あれからもう何度も絶頂を迎え、何度も果てていた。  ハロルドはあれから何度僕の中で絶頂を迎えたのか、僕は何度子宮奥に精を流し込まれたのか・・。  途絶えそうな意識の奥で、ポツリと (ああ・・オメガって事は、妊娠するんだっけ・・・・)  そうぼんやり考えていた。  その思考も・・・また迎えた絶頂がかき消して行った。    翌朝、東側のキッチンの小窓からうっすら差し込む眩しい朝日に目が眩んで目覚めた。 「水・・・・」  そう呟いて、立ち上がろうとしたその時。  目が覚める程の、とんでもない激痛が走る。 「痛っ・・た!痛った、痛ったぁ~~~!!」  思わず泣きだしてしまいそうな位、腰とアソコが痛くて絶叫してしまった。  もうアソコなんか・・ズンズンとした鈍痛と共にずっとヒリヒリしてて、少し動いた だけでも擦れてめちゃくちゃ痛い。  腰は、ほんの少し動かしただけでも激痛が走る。  その時僕を抱きしめて寝ていたハロルドは、泣きわめく僕の絶叫で目を覚ました。 「・・ンン、どうした・・?」  寝惚けているのか・・呑気な問いかけに僕は苛立って 「痛ったいよ!散々昨日しまくったからさぁ!」  そう怒鳴りつけてしまった。  僕の苛立ちに漸く事情を察したハロルドは、布団を引っぺがして僕の股の間に座り、軽々と僕の両足を掴んで持ち上げた。  そしてじっと凝視して  「・・ああ、こりゃ酷い。二か所も裂けてる。それに炎症も凄い、血も滲んでるし」  そう淡々と述べた。  僕はもう・・・羞恥していいやら怒って良いやら。  だって、昨日のまんまなんだから・・当然二人とも全裸なんだよ?  しかも僕に至っては、膣から何か(ハロルドの)が垂れて出て来てるのも分かってたし。  それを見られて恥ずかしくないなんて、あり得ない。  顔を真っ赤にしながら 「分かった、分かったから!恥ずかしいからそんな所、そんなにじっと見ないでよ!」  布団をバシバシ叩きながら必死にそう叫んだ。  しかし・・。  ハロルドには僕が何で恥じらってるのか、最初は全然分かっていなかった。  しかしはたと我に返って、急に慌てだした。 「は?・・あ!ああ、すまない!」  ハロルドはどうやら天然全開だったらしく、我に返って大慌てで、顔を真っ赤に赤らめながら足を放り投げる様に乱暴に下ろした。  しかしそれがまた激痛で・・! 「うぎゃあああ~~!」  僕はまた絶叫してしまった。  すると、流石にしびれを切らせた隣の住人が壁をどんどん叩いて「うるせえ!」とアピールして来た。 「ゴメン!」  どっちにだか分からないが、ハロルドが両手を合わせて謝罪して来た。  僕は涙目で溜息一つ。 「・・イイよ、ここ家賃安っすいから壁薄いしボロいし。でも・・」 「でも?」 「僕のこの痛み、少しでも悪いって罪悪感感じてくれるんなら薬が欲しい」 「分かった、昼休みに何時もの場所で待ってて」  僕達は一旦、キスして別れた。    その約束の昼休み。  ・・・までが長かった。  座れば激痛。  立てばまた激痛。  歩くと激痛がエンドレスでやって来る。  とにかく体を動かせば、「おまけ」みたいに激しい痛みが付いて来る。  今日は朝からずっと、歩くのもやっと。  半泣きの顔でひたすら我慢しながら、講義に出席だけはした。  ・・まあ当然、内容なんて頭にこれっぽっちも入って来なかったけどね。  頭の中では、昨日の情事がぶっ壊れた映写機の様にエンドレスで再生されていた。  僕の脳内再生の中のハロルドは、すっごくカッコ良くて・・。  僕をあんなに激しく求めてくれるあの表情を思い出して・・、恥ずかしい話だがずっと股間が緩く濡れたままだった。  やはり僕の身体から相変わらずフェロモンが漏れ出ているらしく、二時間目の前に隣にやって来た女子が 「いいから飲んどきなよ。薬のアレルギーとか無いよね?」  と小さな声で囁きながら一回分の抑制剤を置いて行ってくれた。 「ありがとう」  僕は頭を下げてその薬を貰い、見つからないようにこっそり飲んだ。  そんな身体ボロボロの僕が、それでも必死に這う様に向かった・・何時もの芝生に、へたって寝転んでいると・・。  (痛くて座れなかったんだよ・・)  ハロルドが小走りでやって来た。  かと思ったら、急に僕を抱き上げて奥の木立が生い茂った人気の無い所に駆け込んでしまった。 「ええっ何何?」  ハロルドの腕の中でキョドる僕に、 「仕方無いだろ。アソコに薬塗るのなんて、あんな所じゃ出来ないだろ」  そう言われてしまい・・・納得して無言になった。  その後茂みで、ズボンを脱いでまたアソコを見せたんだけど・・。 「やっぱ、恥ずかしい・・・・」  屋外の公の場所で犬みたいな恰好させられて、自分で広げたアソコにだよ?その状態で薬を指で塗られるのって・・・。  (もう羞恥プレイ以外の何物でも無いよ、こんなの・・)  ・・流石の僕でも青姦はやった事無かった。 「・・ウウッ、恥ずかしくて泣きそう・・・・」 「仕方無いよ、これでも俺だって我慢してるんだから」  そう文句を言うハロルドの指が・・ぬるりと窪みの中にも入って来る。  ワセリン系の柔らかい薬は、少しだけひんやりしていて・・塗られ、患部に触れられるだけで不覚にも感じてしまう。 「はあぁ・・・アン」  思わず吐息が漏れ出て、アソコがどうにも切ない。  気付いたら、ハロルドに押し倒されていた。  昨晩の様に二人で激しく抱き合いながら、何度も絡み合ってキスし合った。  僕の股間には、ハロルドの股間の固く隆起したモノが甘えるようにすり付いて来る。 「・・ハァ、ふ・・・だめ、だよ」 「・・我慢できない」 「・・・今晩も、おいでよ」 「・・良いのか」 「だって、恋人なんでしょ僕達・・ハアァ・・」 「・・・そうだった・・ン・・」 「じゃあ今晩も、10時にウチで待ってる」 「ああ」  午後の講義が始まるギリまで、僕達はずっと抱き合って唇で繋がっていた。    ハロルドは去り際にフェロモン抑制剤の束と避妊用のピルを手渡して行った。 (でも、さっき抑制剤は飲んだし)  ・・・僕はその錠剤の束の入った袋を鞄に無造作に放り込み、そのまま校舎の中に戻ってしまった。  自身が「妊娠する身体」になった事など、その時既に忘れ去っていたのだ。
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