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第4話「行動力の化身か」
私はK。
高校の時の私は、イラスト同好会に所属していた。そこは言ってしまえば、オタク達の集まりだ。
今回は、私が高校2年生の時の活動中に起きた、同好会の後輩Rとのやり取りを話そうと思う。
これは夏休みの活動中に起きた出来事である。
R「K先輩!I先生の誕生日っていつでしたっけ?」
Rが言うI先生とは、私の担任だ。I先生はRのクラスの化学基礎の授業を担当していて、I先生の事がRは大好きだったのだ。
K「えーっと、確か…〇月ってことは覚えてるんだけど…。」
私がそう答えた、次の瞬間だった。
R「じゃあ今日の活動終わった後に、I先生の誕生日がいつか聞きに職員室に行きましょうよ!!」
K「……えっ?」
前回に引き続き、今回も思わず耳を疑った。
K「えっ、今日?」
R「はい!」
いや凄いなこの子。誕生日がいつか聞くためだけに職員室に行くってどういう事だよ。化身か、行動力の化身かコイツは。
しかも1人で行くとかじゃなくて、私を、先輩を道連れにするあたりちゃっかりしてるよマジで。まあ私がI先生のクラスだからっていうのもあるかもしれないけど。
結局その日の活動が終わったら本当に2人で職員室に行った。でもI先生はいなかったので、そのまま下校した。
END
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