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第5話「理解してないだろコイツ」
私はK。
今まで私が高校生だった頃の話をしてきたが、今日はもう少しだけ遡って、私が中学生だった頃の話をしようと思う。
当時は私たちの間で、人狼ゲームをLINEですることが流行っていた。勿論参加者は人狼ゲームの経験者で、ある程度のルールはちゃんと把握していた。それを踏まえた上でここからの話を聞いてもらいたい。
その時の人狼ゲームには、中学校の頃からの親友Mも参加していた。そしてMは占い師だった。ただ、初日の占いをオフにしていたので、占い師のCOは2日目からする、というルールになっていた。よって、初日の時点では占い師が誰か分からなかったのだ。
なので、初日はランダムで吊ることになった。そして投票の結果、Mが吊られることになった。その直後に送られてきたメッセージに、私は衝撃を受けた。
M『私が占い師でした!!』
いやいやいやいや。はい?何このタイミングでとんでもないCOしてんだよお前!?今更占い師ってことCOしたところで何もならねぇからな!てか寧ろ村人側が不利になっただけだわ!!ルール分かってねぇだろ。絶対理解してないだろコイツ。
K『それ言っちゃダメなやつじゃね!?』
私は思わずメッセージを送った。
M『えっ、そうなの?』
頭を抱えた。中1の頃から人狼やってただろうが……。
マジで人狼のルール覚え直せやと思った瞬間だった。
END
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