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第8話「どんな耳してんだよ」
私はK。
今日話す出来事は、高校1年生の保健の授業の時のことである。
授業が始まって数分後、私の親友Nが遅れて入ってきた。
N「遅れてすみません!」
コイツは、教室からは遠く離れた更衣室でなぜか異様に着替えたがるのだ。私が「次の授業に遅れるよ!」と言っても、聞かないほど。それでいて、次の授業に遅れたにも関わらず、急ぐ様子もなく平然と歩いて教室に戻る。高校2年生の時にその様子を見たクラスメートが「アイツ肝座りすぎだろ」と言っていたのを今でも鮮明に覚えている。
だが、今回のコイツのやらかしはこういったものでは無い。
先生「遅いよ!3分前行動!!」
と、先生が言った次の瞬間だった。
N「3分前ゴルフ?」
クラスメート「wwwwwwww」
クラス中が爆笑に包まれた。でも私は頭を抱えた。
いやどんな耳してんだよ。どう足掻いてもそうには聞こえねーよ。そして仮にそう聞こえたとしてもそれを先生とクラスメートがいるところで堂々と聞き返せるお前のメンタルはダイヤモンドかよ。
そんな狙ったのかド天然なのか分からない親友Nの奇行と呼んでしかるべきボケに、先生ももはや苦笑いするしか無かった……。
END
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