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「そんなのっ!!」
慌てて枕に顔を埋めようとするその顎を掴んでこっちを向かせた。
「なら……やめとく?まだ喉も本調子じゃないしね」
微笑みながら唇に触れるギリギリで止めるとキスの予感を感じて目を閉じかけた雅美さんがハッとして目を逸らす。
「欲しがってくれないと一緒に気持ちよくなれないでしょ?」
ティッシュを取ってローションで濡れた手を拭おうとすると、その手を掴まれた。
目は合わないが僕の肩口に頭を付けて雅美さんがゴニョゴニョと言葉を言い淀む。
「何?」
その頭を撫でながら聞くと、雅美さんはギュッと僕に抱きついてきた。
「……も……早く……」
望んだものとは違うけど仕方ない。
一度離れて足を伸ばして座ると、僕は手を伸ばした。
「雅美さん、来て」
躊躇う雅美さんの手を掴むと雅美さんはそろりと近づいてきて僕の上に跨がる。
肩に手を付かせて膝立ちさせると僕は再びボトルを手に取った。
しっかりとローションをその後孔に馴染ませると、雅美さんはギュッと掴まって息を弾ませる。
「佐、ら……」
「遥斗でしょ?僕、動けないから……腰落とせる?」
指をそっと抜いてその顔を覗き込むと、雅美さんは逃げるように僕の頭を抱き寄せた。
「ん。わかったから……ゆっくり……降ろして」
ゴムを被せて僕の昂りに手を添えつつ、雅美さんの腰を支える。
先端が雅美さんの入り口を押すと少し跳ねたが、ゆっくり息を吐き出して雅美さんは腰を降ろし始めた。
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