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<9月24日>性的欲求に火が着く
☆七海☆私の19歳の誕生日を、千宙が祝ってくれた。シルバーのペンダントをプレゼントにもらい、首に着けてもらった。中学の時のお別れにもらったミサンガは、まだ大事に取ってある。11月の彼の誕生日には、私からの取って置きの贈り物を捧げるつもりだ。それまで取って置けるかどうかは、彼の行動次第だ。
今日は千宙の住む町、つまり中学時代に私たちが過ごした町にやって来た。5年しか経っていないのに駅前の雰囲気も変わり、浦島太郎状態で戸惑った。昼食を食べようとファミレスへ入ると、可愛らしい女の子が寄って来て挨拶された。六花という名前で後輩だと言っていたが、彼の態度からただの付き合いではなかったと直感した。それを詮索するつもりは一切なかったが、彼は一人で焦ってランチをかき込んでいた。
そこを早々に出てから、二人で通った中学校へ連れて行ってくれた。毎日一緒に登校した時分が懐かしく、涙が出そうになった。あの頃の思い出を語りながら歩き、朝の待ち合わせ場所だった橋のたもとに来ると、感慨ひとしおだった。すると彼は橋の下に私を連れて行き、そこでキスをして座るように促した。こんな人の目の届かない場所があったとは知らずに尋ねると、私と別れてから見つけたと言っていた。疑えば切りがないが、私みたいに女の子を連れ込んでいたのかもしれなかった。
私たちは薄暗くなってきた橋の下で、お互いの体をまさぐっていた。その日初めて私は彼の股間にある物にズボンの上から触れ、千宙は私の秘部に下着の上から触れた。彼の物は勃起と言うらしいが、堅く大きくてズボンの中で窮屈そうにしていた。私はあそこを触られ、ショーツが湿っているのが分かり、顔を見られるのが恥ずかしくて彼の胸に顔を埋めていた。そして、「初めては千宙としたい」というかつての言葉をもう一度口にすると、「あれって、まだ有効なの?」ととぼけられた。私がまだ処女でいる事が、信じられないような口振りだった。
ちょろちょろ燃える熾火が炎となり、私たちは二人だけになれる場所を探しに橋の下を出た。彼の誕生日プレゼントいうよりも、私への贈り物として千宙が欲しかった。街をさまよって行き着いたのがラブホの前で、いざとなると怖くなった私は「初めてはここじゃ嫌!」とわがままを言って彼を困らせた。☆☆☆
二人は思い出の橋の下で、小一時間を過ごした。二人だけの世界に入って、他人が見たら目を覆いたくなるような行為をいていた。七海は千宙のキスと愛撫に夢うつつ状態で気が緩み、ミニスカートの裾がめくれ上がっているのも、脚が半開きになっているのも気に留めていなかった。彼の手は太股から局所へと向かっていた。
★千宙★七海の聖なる場所は、下着の上からでも湿っているのが分かった。彼女の興奮が伝わってきて、無防備になっている割目を指でたどると、悩まし気な表情をしていた。俺はもう我慢の限界で、彼女の手を取って自分の股間に導いた。★★★
七海は導かれた先の千宙の息子を、ズボンの上からためらう事なく確かめていた。「大きくて、堅い!」と一言述べた感想には、怖いという気持ちが秘められていた。一方で触られている七海の恥部は、抑え切れない蜜をたたえていた。
★千宙★七海は俺の物を握ってみたり、さすってみたりして形と大きさを見定めているようだった。ズボンから出して直接触って欲しいが、それは急すぎる行為だと自分に言い聞かせた。しかし、このままでは納まらない心持ちだった。★★★
二人は胸の高鳴りを抑え切れず、二人だけになれる場所を探した。千宙が思い付いたのは町外れにあるラブホテルだったが、入口で入るのを七海がためらった。千宙は無理強いするつもりもなく、仕方がないとその日はあきらめて帰る事にした。
それからは会えない日が続いたが、一度火が着いた思いは冷めやらず燃え続けていた。偶に会った日には、欲望を処理するための場所を探して慰め合った。お互いの性器に直接触れ、いじり合うまでに時間は掛からなかった。
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