〜プロローグ〜

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〜プロローグ〜

高度10000m。 対流圏の雲が渦巻く渦の中。 大きな積雲の上にそびえ立つ無機質な建物 "パンデモニウム"。 ウオー! ドンドンドンドン! オラー!! 様々な怒号と打撃音が飛び交うここは、、 重罪人が収監される刑務所。 ピューピュー ピューピュー 怒号すらも掻き消す突風が吹き荒れる 建物の周囲は成層圏まで続く 大きな竜巻が覆う。 そんな脱出不可能な難攻不落な刑務所に 収監される重罪人達。 しかし 彼らは喧嘩をしたり、音楽を聴いたり はたまた仕事をしたり 声を出して騒ぐほどのひとまずの人権は 確保されていた。 そんな監獄の最下層、、、 声を出すことすらも許されぬ 無音の空間。 手足を手枷で縛られ だだっ広い牢屋に閉じ込められている一人の青年。 虫も殺せぬような華奢な体躯の彼が犯した 大罪、、、 それは、、、 一人の少女に恋をした事、、、
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