オマケ〜訪問者〜

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オマケ〜訪問者〜

「なぁ、雄也。良いだろう?」 「ダ……メ……ぇ……」 日曜日の朝、試験休みで部活が休みな事もあり、那智が朝からサカってウザイ! 後ろから抱き締められ、シャツを捲って手を突っ込んで来る。 テーブルに試験科目を広げている俺の胸を両手で弄び、臀には那智の硬いモノが当たっている。 「お前……、赤点取ったら……部活出れねぇの知って……るだろうが!」 必死に那智の手を退かそうと四苦八苦していると、押し倒された。 「1回だけ、1回だけだから。そうしたら、勉強見て上げるから……」 首筋に唇を這わされ、流れそうになった時だった。 『ピンポ〜ン』 とチャイムが鳴る。 「……」 「…………」 那智がチャイムを無視して、捲ったシャツから出した乳首に舌を這わせ 「あんっ……」 と声が漏れた後 『ピンポンピンポンピンポ〜ン!』 連打された。 「………………」 「那智、お客さん」 俺の言葉に、那智がチャイムを無視して再び乳首に吸い付こうとするので慌てて顔を掴み 『チャイム鳴ってんだろうが!』 って小声で叫ぶ。 『無視してれば、諦めるよ』 那智も小声で答え、再び乳首に舌を這わせて反対側を指で弄び始めた。 「あんっ……」 と甲高い声が出てしまい、慌てて口を塞いだその時だった。 「こぉら、那智!居留守すんな!!」 の叫び声と共に、玄関をヒールで蹴る音が響く。 那智は深い溜め息を吐いて前髪をかきあげると、ゆっくりと身体を起こして玄関へと向かって歩き出した。 俺も慌てて身体を起こし、身支度を整える。 すると、那智がドアを開けた瞬間 「ちょっと那智!居留守使うなんてどういう了見よ!」 紗那さんの怒声が聞こえる。 「うるせぇな……ちゃんと開けただろう!」 「はぁ?何回チャイム鳴らしたと思ってんのよ!」 紗那さんはそう言うと、那智を退かして玄関から上がり込むと 「あ!雄也君、おはよう」 と、笑顔を浮かべた。 紗那さんの笑顔は、深紅の薔薇のように美しい。 「おはようございます」 慌てて立ち上がりぺこりとお辞儀すると、何故かズボンが床に落ちた!! (クソ那智!いつの間に!!) 慌ててズボンを上げると、紗那さんはクスクス笑って 「あら、お取り込み中だったかしら?私、お邪魔虫だった?」 って聞いて来た。 「いえ!とんでもないです。むしろ嬉しいです」 思わず笑顔で答えると、那智がムッとした顔をしたのを横目で確認して (ヤバっ!) って思ったんだけど、その瞬間に紗那さんが俺に抱き着き 「雄也君可愛い♡」 と言って胸に、紗那さんの豊満な胸に俺の顔を埋めて抱き締めながら 「那智!聞いた!!むしろ嬉しいって!!」 嬉々としている。 「紗那さ……ん……胸!胸!」 溺れそうになりながら叫ぶと、那智が慌てて俺から紗那さんを引き剥がす。 失神寸前の俺を背後から抱き締め 「姉貴!何しに来たんだよ!」 怒る那智に紗那さんは思い出したように手を叩き 「あ!そうだった!忘れる所だった!!」 と叫ぶと、手にしていた鞄から袋を取り出した。
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