【第一章 結】祟り地蔵

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 鬼畜で変人で、変態な神薙さんだぞ? お互い別の意味で顔を赤らめる。 「お前……引かないのかよ」  顔を覆い、じとりと横目で見る神薙さん。 「いえ……本当に存在するんだと、正直びっくりしました。でも難なく事件を解決してくれたのを見て、何となく納得できます。神薙さん謎多いから、少しでも知れて嬉しいですよ? ぷふっ……陰陽師さん」  にやにやと笑みが抑えきれない。顔面大優勝の弱みを握れたと思っていた……が視界はぐるりと反転した。 「……お前、立場をわかってないようだな?」 「ひぇぃ!?」  虎視眈々と狙う目つきで、いとも簡単に馬乗りにされる。 「今回の事件の解決料、そして今後怪異に狙われないようにするための護身料諸々込めて、きっちり体で返してもらうぞ喜一茉理?」  そういうと舌なめずりをし、顔が近づいてくる。反射的にぎゅっと目を瞑る。  なぜこうなる。僕は男だ。誰か助けてくれぇ!!  しかし次に起こったのは、いやらしい手つきが触れてくるのではなく、サラサラの髪が顔に触れる感覚だった。同時に胸元には重みを感じる。
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