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すぐ駆けつけますから
会議室でのこと。
「先輩、連絡先交換して頂けませんか」
先程の打ち合わせの件なのですが、のトーンで随分私的なことを聞いてきた。
生憎周りに誰もいない。
「いいけど、今? 」
「先輩が割と元気そうな日の方がいいかなって。体調悪い日だと、俺がつけ込んだみたいになるから」
誰にも言えない秘密を共有するようにひっそりとIDを交換する。
霧島蒼。後輩のフルネームを初めて認識した。
「具合が悪かったり、何かあった日は連絡して下さいね! 俺、すぐ駆けつけますから」
後輩はこちらに一礼すると、何事も無かったように会議室を出て行った。
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