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 とにかく、動こう。  瞳は、考えた。ここがどこか分からないが、万が一危険なら逃げなくてはならない。そして、とにもかくにも、警察とかなんとか、身の安全を確保してくれそうな人たちに連絡を取らなくては。  瞳は、ベッドの周囲を見渡した。あいにく、履物は見当たらない。  仕方なく瞳は、裸足で床を踏んだ。床はある程度掃除されているようで、怪我をする心配はなさそうだったが、ここが土足文化だったらと思うと気が滅入った。  だが今は、贅沢を言っていられない。それに、うまく玄関にたどりつければ、何か履物が見つかるかもしれない。  そう自分を奮い立たせて、いざ扉に顔を向けた時、その扉が外から内側へと大きく開いた。
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