都橋探偵事情『莫連』

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「俺も行きます。西、根岸線のホームで待ってる」  並木はスリの行動パターンを少しでも多田から教わりたかった。ナポリタンが運ばれた。薄暗いせいか真っ赤に見える。 「ママ、やけに赤いけど特性のケチャップ?あれどうしたの指?」  ママが指に包帯を巻いていた。 「ウインナー冷凍で硬いから包丁で切っちゃった」  この赤色は血の赤じゃないだろうかと中西は疑った。まさかそんなことはないだろうと食べ始めた。 「柔らかいねこのスパゲッティは、それに粘るね」 「冷凍ウインナーに合わせて炒めたからね、ウインナーが解凍するまで水を足し足し炒めたから。でもバリバリのウインナーより麺が柔らかい方が食べやすいでしょ」  確かにママの言う通りだが中西は出来上がりじゃなくて料理手順で何とかなる問題だと指摘したかった。仕方なく茹で過ぎのパスタをクッチャクッチャと噛んでいる。飲み込むときは餅状態である。カウンターの客も帰った。ママはタイトスカートを腰を揺らしながら持ち上げた。グレーのパンティーが食欲を削ぐ。そのパンティーを膝まで下げて片足抜いた。 「あんたも好きね」  それはあんただと中西は口の中で粘るパスタで言えない。中西を立ち上がらせる。ナポリタンを早く食いたいが粘ってのどに詰まる。レモンスカッシュで流し込む。股間はパンパンに膨れている。ズボンのチャックを下すと飛び出した。ママがしゃぶりつく。何とか食べ終え、皿をテーブルに置いた。そのまま座ってママを抱えた。グサッと挿し込んで立ち上がる。腰を振りながら店内を移動する。客がドアを開けて中を覗いた。 「ママ、忙しそうだね」 「いらっしゃ~い、何にする?」  抱っこちゃんママが注文を取る。中西が客に会釈した。  
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