同窓会

「え？小学校の同窓会？」
「そう。行ってみようかと思って。卒業以来だから２０年ぶりだよ。一緒に行かない？」

　俺は、送られてきた案内を手に妻、花子を誘った。
　花子とは幼馴染で、小学校では隣りのクラスだった。
　しかし、予想に反して、彼女は露骨に嫌そうに顔を歪めた。そして、抱いている生まれたばかりの子供を見て、ため息をついた。

「この子、どうするの？預ける人もいないじゃない。連れて行く訳にもいかないし。」
「え？連れて行けばいいんじゃない？」

　何も考えずに言うと、花子はニッコリと微笑んだ。