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ある晴れた空
ある晴れた日曜日。久々に私は散歩に出かけた。毎日の仕事に疲れ果て休みの日は眠って終わりを繰り返す。やるせない気持ちは、どんどんと募っていった。特別な用事が無いのが幸いだったが、このままでは私の養分が布団にだけに吸い込まれていきそうな気がした。空を見上げ、思いっきり深呼吸をして新鮮な空気を体に取り入れた。
なんて気持ちがいいんだろう。
雲は所々に見えはするが、秋特有の淡い青空だった。子供の頃、道端には『たんぽぽ』が生えていた。その景色は当たり前だったのに、いつしか視線を低くして目を凝らさないと見つけられない程、数は少なくなっていた。この辺りには名も知らぬ小さな花が咲いている。少し足をのばしてみよう。いつもは通らない小道を歩いてみる。『虫』には気を付けないといけないが、そんな事を言っていては見つけられないと気持ちが焦る。いつのまにか気持ちは小学2年生の私に戻っていく。
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