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「タイムで稼ぐって作戦は大当たりだったね!」
リベルが嬉しそうに弾んだ声で言った。マモルはシャワーを浴びて服を着替え、次に備えた防護服を身に着けた。第一戦を見た業者がぜひ使ってくれとPRしてきた服だった。
「初めてだったから、どんな感じがわからなかったからな。あのエリアの狭さじゃ、大型二体はめちゃくちゃすごいと思う」
マモルが言うと、リベルは唇を突き出した。
「そんなこと言ってたら、点数稼げないでしょ。だいたい、二戦目からはみんな打倒伊達マモルで真剣に獲物を選ぶんだから」
「あの散弾はすごかったな。蜂の巣駆除とかに、すごくいいと思う」
「敵の戦術に感心してないで、勝つ方法を考えるんだよ。わかってる? これは勝負なんだよ。ボスが向こうで睨んでるんだよ」
「わかってる。大型は一つ入れたらいいんだろ」
「そう。できれば二体。早めに倒せば倍入る。一気に四十点」
「大型を一分で倒せると思うなよ」
「じゃぁどうするの」
「サソリだったら、この大型のは基本が三十ある。こっちのヘビも中型だけど二十。毒シリーズで加点するってのはどうだ?」
「伊達君が死ななきゃいいよ。ついでに、この毒蛾、十体ってのも入れちゃう?」
呆れるようにリベルが言い、マモルは「それはヤバい」と笑った。
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