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 *  第一戦では五十から六十点で、六人がほぼ横並びだった。  期待の新人が意外と点を取ったので、リベルが言うように、二巡目の獲物選びでも大型が目立ち、スクリーン前は大盛りあがりだった。  一番目の戦士はどうやら力自慢らしく、他の戦士もそうかもしれないが、大きな破壊力のある武器を使っていた。 「そのタイプじゃ再充填に時間がかかるから、飛翔敵はもっと減らしたほうがいい。一時的にスプレーでもいいから目くらましをして…」  マモルが一番目の戦士に言うと、ラリった彼は怒った。ついでにリベルにも怒られた。そして脇に連れて行かれる。 「何、敵にアドバイスしてるの?」 「あいつら、獲物のことも武器のことも、わかってないんじゃないのか?」 「いいから放っておいて。死ぬのは奴らの本望だから」 「いや、死んだら後味が悪いだろ」 「一人ぐらい死ななきゃ、盛り上がらないでしょ」 「はぁ?」  マモルはリベルが掴んだ腕を振り払った。  次の瞬間にリベルに不意打ちのように殴られた。  びっくりした。スパンとまっすぐ入って、マモルは後ろによろめいた。 「仕事をしなよ。怒るよ」  リベルが立ち去り、マモルは流れてきた鼻血を拭いた。  が、我慢できずにリベルの背中に走っていって掴みかかった。  その瞬間、思い出した。  全身に電気が走って、マモルは地面に倒れた。そうだった。前もこれをやられた。いまいましい電撃だ。 「次はちゃんとしたので撃つよ」  リベルが冷たく言って立ち去り、マモルは見ていた他の関係者たちに大丈夫かと起こされた。  これで負けたらおまえのせいだぞ。  マモルはリベルの背中を睨みつけ、そしてまだ麻痺している体に顔を歪めた。
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