2章

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ー3日前ー レイが聞き込みをした後で落ち込んでいた時に聞こえてきたことがあった。 「もうすぐロヤリテート家のお披露目だね。」 「確か、アルフレッド様だったよね。」 「そうそう。誓の儀楽しみ。」 アル…それがアルの選択なのかな。なら応援するよ。でも無理矢理じゃないか知りたいからそれまで滞在しよう。いつなんだろう? 「いつだっけ?」 「3日後じゃなかった?」 「そっか。予定空けとかなきゃ。」 ラッキー! 3日後か。それまでに、出る準備しとかなくちゃ。 「紹介しよう。我が息子。アルフレッドだ。 では、私、ミルフォード・ロヤリテートが誓う。このアルフレッドに当主を将来譲ると誓う。」 アル。なんか無理してる。 「お、俺は………」 やっぱり言いたくないんだ。無理してなんてやっても続かない!もう我慢しないって決めた!やらないで後悔するくらいならやって後悔する!!だから…! 「アルーーー!!!本当にそれでいいのかーー!!無理してんじゃねえよ!」 気づいた! 「うるさいぞ。あいつを追い出せ。」 「それがやりたい事に繋がるのか!!どうなんだよアル!!」 うわっ!だ、誰? 「俺は、…当主なんかになりたくない。魔王にもなりたくない!!」 そう言ったアルは、バルコニーから飛び降りた。 「待って!!捕まえろ!!」 アルは、レイのほうへ来たがレイにしかわからなかった。レイを囲んでいた魔族たちもわからなかったのである。アルは、レイの手をつかむと走っていった。レイは、引っ張られている。そしてそれは、門を出て結構行ったとこまで続いた。 止まった後、2人は疲れていた。 そのため、2人とも芝生の上に寝ころんでいた。 「「あのね!……?どうぞ」」 2人同時に言った。そしたら、2人とも大声で笑い始めた。 笑いが終わったら、 「レイからどうぞ。」 「なら、一緒に旅をしない?他種族のことを知る旅に。」 「俺もそう言いたかったんだから。一緒に旅をしたい!」 「やったーー!!一緒に行こう!」 「でも、他種族を知る旅?何でそうなったの?」 「それは、僕が通ってた学園の教育に疑問を持ったのがきっかけかな。それで、自分で見て真実を確かめたくなって。それに、戦争をなくしたかった。戦争で勝つ以外の方法を探してみたくなったからかな。」 「そっか。なら手伝うよ。俺だって戦争、嫌いだし。」 クルス、僕に仲間ができたよ。魔族の仲間が。もう1人じゃないよ。 「じゃあ、行こうか。人魚族のほうへ。」 「待て待て。人魚族のほうじゃなくて、獣人族のほうへ行こう。」 「何で?人魚族のほうが近いよ?」 「獣人族のほうが話聞いてくれる確率が高いんだ。」 そうなんだ。意外。 「だから、人間族の領地を突っ切って獣人族のほうに行こう。」 「わかった。」 2人で進んでいった。 1人で行こうとしていた旅。魔族のアルフレッドも仲間に入れて。 「あいつら、2人とも面白いな。」 1人の男が見ていた。それには2人とも気づかずに去っていった。
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