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3章
2人は、今は人間族の領地を歩いていた。魔力を偽る必要がないが、角は隠さなくちゃいけない。それはフードをかぶって隠した。都市や、村とかに行かなければそれで大丈夫なのだ。
何もないところを2人で歩いていた。しかし、小屋を見つけた。何もないと思っていたから、とても驚いていた。特にレイは。
「僕が見てくるよ。アルはここにいて。」
「嫌、俺も行こう。」
「でも、」
「仲間だろ。一緒に行こう。」
「わかった。」
2人で行くことになったようだ。
「ここだね。窓があるよ。」
「そうだな。見てみよう。」
「本がいっぱい。本屋かな?」
「そうみたいだ。入ってみるか?」
「そうだね。入ってみるか。」
本がたくさんある家だと思わないのだろうか?
本屋なのはあっているのだが。扉の上に看板があることからわかるだろう。
2人はあたりを見回した後分かれてみていくみたいだ。
別れた後、レイは、アル一か所に引き寄せられていた。
(何かこっちが気になる。何かあるような。)
ついた先にあったのは一冊の本であった。
その本は、古びている。でも、何か気になるのであった。
「魔術書、アカシックレコード…?」
「それの認識ができるのか?」
だ、誰⁉お、おばさん⁉いつの間に!
「それの認識ができるのかって聞いてるんだよ。」
「こ、これのこと?」
そう言ってレイは、持っていた本を持ち上げた。
「そうだよ。認識できるんだね。ならそれは、あげるよ。」
「ちょ、ちょっと待ってください。認識できない人がいるんですか?それに挙げるって、売り物でしょ!」
「今じゃほとんどが認識できないよ。昔は認識できる奴らがたくさんいたようだがね。認識できない奴らが多いから売り物になんないんだよ。だから、あげるよ。お前さん、魔族と一緒にいるんだろ。渡す条件をクリアしてるからね。」
「条件?」
「他種族とともにいること。そして、これが認識できること。たった、それだけさ。」
「何で魔族と居ると思ったんですか?」
「今更だな。本に書いてある特徴そのまんまだからな。」
「本?」
「それは教えられないな。」
「レイ?」
「アル。どうしたの?」
「これ、欲しくなって。」
「これは…いいよ。それもあげるよ。」
「レイ、このおばあさんは?」
「この人は、ここの……?」
「店主だよ。」
「だそうだよ。」
「もらえるのか…?」
「いいよ。あげる。」
「でも!」
「しつこいね。あげるって言ってんだ。持ってきな!」
「じゃあお言葉に甘えて。」
「ちょ、アル!」
「いいじゃん。貰えるものは貰っとかないと。それに、お金持ってるのか?」
レイは、まだ納得してないようだが、しぶしぶアルの言う通りにした。
「じゃあ、何か聞きたいことがあればここに来な。大体は知っているからね。」
「わかりました。ありがとう。行こうアル。」
「ああ。」
2人は店から出て行った。
1人店主が残った店では、
「まさか、2つの本を見つけられる人が一気に来るとは。時代を変えるもの。あの魔族が、嫌悪魔族が持って行った本は全部で5冊。全て集まらなくちゃ意味がない。そして、5冊の本が集まり、全種族が集まった時奇跡は起きる。これが予言。…どんな奇跡が起きるかはわからない。でも、あの2人はこの世界に影響を及ぼす。それは、分かる。なんてったって精霊魔法の適正者と悪魔族がともにいるのだから。あいつらが奇跡を起こせるかもしれない。
…頑張れよ!若者たちよ。」
2人が出て行った扉を見ながら独り言を言っていた。
そのころ2人は、境界線付近まで来ていた。
そこで本の話をしていた。
「その本は何が書いているの?」
「悪魔族とは。」
「へ~今度見せて。」
「いいぞ。と言いたいとこだが、開かないんだ。」
「開かない?読めないの?」
「今はまだ読めないな。」
「貸してみて。」
「ほい。」
「投げるなよ。」
レイは、全力を出して開こうとしたが開かなかった。
「あ、開かない。」
「だろうな。俺よりも力ないもんな。」
「うるさい!」
そう言ってレイは本を手渡しで渡した。
2人の手が両方とも本に触れた時。本がまぶしいくらいに光った。
「何これ。」
「まぶしい。」
光が収まった時2人とも目を開けた。
「なんだったんだろう?」
「そうだな。何か変わった……!」
「ひ、開いた。」
「どうして、」
「もしかして、他種族が必要なんじゃ。」
「そういうことか。」
「何が?」
知らない声が聞こえて、聞こえたほうを見ると、
そこにいたのは獣人であった。
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