2人が本棚に入れています
本棚に追加
/2ページ
2. 生霊
これは17〜18歳の時の実話です。
私の高校生時代って言ったら、ストレス…の時期で、それが原因で色んな人格を生み出したりもしました。
毎日合計3時間怒る部活動の顧問、友達がいない教室、他のクラスへは行かないようにと制限をかける学校、嫌で嫌で仕方なかった。
ある日、いつものように学校へ行ったときでした。私の学校は、保健室が1階に職員室がその真上の2階にあります。
いつものように、保健室へ足を運ぶために階段を下っていたら、保健室の前で後輩が手を振っていました。
その後輩は、数ヶ月前に高校を中退までして結婚をして県外に行った子でした。
(なんでここにいるの?)
そう言おうとしたら、その後輩はニコッと笑って目の前で消えてしまいました。
その時は、ストレスのせいでついに幻覚まで見るようになったか、と信じていませんでした。
しかし、私が高校を卒業し、大学へ行くために一人暮らしを始めた頃に、それはおきました。
私は一人暮らしを始めてから、休日は夜中の2時くらいに寝るようになりました。
もちろん、寝る前に窓やドアに鍵がかかっているかなどの確認をしたあとで、寝ようとしました。
しかし、ベッドに入って数分後、誰かが体の上に乗っている感覚に陥りました。
感覚というか、もうその感触がありました。
私はその時、怖すぎて声は出なかったですが、心のなかでは「誰?」「何が起こってる?」などパニック状態でした。足や体をよじよじしてみたら、少しは動けるので金縛りではないのかな?と思いました。
しばらく、そうしていると声が聞こえました。
「カイリ……遊ぼう…」
と言われたので、「また今度ね」と返しました。
すると、体が軽くなって、声も出るし動けるようになりました。
まだいるかもしれないと思った私は、その日はそのまま寝れなくて、ベッドに潜りくんで、スマホを見たりしてずっと起きていました。
次の日の朝、布団のから後輩の匂いがしました。
ドアが空いてないかの確認もしましたが、空いていませんでした。
念の為、その後輩に連絡を取って、
「深夜2時くらいに私の家来た?」と送りましたが、「行くわけ無いやん」と言われました。
まぁ、そうなりますよね。
何だったのか未だに謎ですが、その頃の後輩が旦那の暴力などのせいでストレスが溜まってるから生霊じゃない?と言っていました。
ほんとに怖かったです。
最初のコメントを投稿しよう!