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「この辺りでいいじゃろう……言った通り、目から上だけを出せ」
外から見られないようにしゃがんだ状態で食堂に近い場所にある、明かり取り窓の下まで移動したコンスティチューションが後ろからついてきていたフェイヤンに窓から覗くように指示する。
二人の到着を待っていたかのように脱衣所の扉が開かれ、アルミランテと、三笠が姿を見せる。
「二人が脱衣所カラ姿を見せタ。二人とも全裸……アルミランテさんは何か嫌がる素振りを、三笠サンはそれを咎めてせっついているように見えるネ……」
窓越しに三笠とアルミランテの姿を認めたフェイヤンが二人に聞こえないように小声で囁く。
「一旦、頭を下げろ、真正面から覗いて視線が合ったらまずい。ゆっくりと50数えて三笠と牛が移動し終えたら頭を上げて向こうの立ち位置を確認した上でこっちも移動する」
コンスティチューションの指示に従い、フェイヤンが頭を下げる。
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