最後の帰り道

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これは、彼女と過した日々を忘れたくないからメモするだけだ。 2年前の夕立が彼女を連れ去った。 あの雨のせいで彼女は消えた。 俺は何も悪くない。 ただ、俺は言われた通りに喫茶店で待っていたんだ。 ロイヤルミルクティーを飲みながら。 前日だって同じように過ごしてたが、彼女と会えたんだ。 でも、その次の日はいつもと違くて、雨の音が強弱を変えて俺になにか伝えようとしてる気がした。 でも、俺には何もわからなかった。 それが、彼女からの最後のメッセージだったと知ったのはその出来事から3年経った頃。 つまり、これを書いてる時にはまだ分かってなくて、きっと、あと1年も経てば分かるんだ。 夕立と彼女。 あの雨の中、彼女飲みに何が起きたのか。 俺は、あと何年君がいない時間を耐えるのか。 全てはあの夕立の日に彼女と僕に関わった人物たちを集めるところから始まる。
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