5人が本棚に入れています
本棚に追加
/10ページ
私がこの世に残した最後の疑問。
ずっと不思議だった。
八十年以上も前の忘れていた記憶――、
私にだけ親友のように懐いた愛犬のことが――、
じゃが今はその訳が分かる。
こうして今、芝生を駆け巡りひ孫と一緒に遊ぶ事ができるのだ。
私が新たに授かったこの命尽きるまで、彼の事をそばで見守り続ける。
ずっと昔、私の子どもの頃の友として、
祖先が幼き私を見守っていてくれていたのと同じように――。
― おわり ―
最初のコメントを投稿しよう!