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「嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ死にたくない死にたくない死にたくないお願いします命だけはどうか、どうか…ッ!!!!!!!」
一方、ピンクの彼にジワジワと近寄られている茶髪の青年は先程から頭を抱え、命乞いを繰り返している。
目の前でこんなことが起きているのだ、全く興味が無い訳ではないし寧ろ助けたい程だが…
何の術も無い。
周りに家はあるのだろうか。大きな声で叫べば、もしかしたら…否、助けが来る前に彼どころか俺も殺されるだろう。
結局は、自分の身がいちばんかわいい。
だから…
「僕、煩い子ってきらーーいっ!」
肉の抉れる音、あちらこちらに飛ぶ赤、耳を塞ぎたくなるような叫び声。
だから、見捨てることしか出来ないのだ。
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