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「う、あぁ。ダメなの、にぃ……」
半ば涙声の幸樹に、玄馬は優しく囁いた。
「だから。明日はちゃんと起きるから、な?」
「んぅ。は、はい」
「許してくれるか?」
「……どうぞ」
ああ、と歓喜の声を熱い溜息とともに吐き、玄馬は幸樹を向かい合わせに抱いた。
その頬に大きな手のひらを当て、待ちに待ったキスをした。
唇で食み、舌を絡め、唾液を吸って熱いキスをした。
そうしながら、手先は器用に幸樹のパジャマを全て脱がせてゆく。
キスが終わったころに、パジャマを脱がせ終えたのか。
パジャマを脱がせ終えたから、キスを終えたのか。
解らないままに、幸樹はすっかり快楽にのぼせていた。
「玄馬さん」
「解ってるつもりだよ」
今度は指でなく、本当の唇で、玄馬は幸樹の乳首を吸った。
「んぁ! あぁあ!」
必死でシーツを掴み、悦楽に耐える幸樹が健気だ。
二枚のリップで圧をかけ、舌先でつつき、さらには舐める。
そんな責めに、幸樹はのけぞった。
「あぁ、あ! ダメッ、出ちゃうぅ!」
勢いよく、幸樹は精を飛ばした。
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