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「あぁ、あ! 玄馬さん、玄馬、さん、んッ!」
「幸樹……」
ぐいぐい締め付けてくる幸樹の肉の感触に、玄馬は精を解き放った。
「ぁあ! ッあ、あつ、い。熱いぃ!」
「悦いか、幸樹」
思い切り引き攣り、そしてぐったりと脱力してしまった幸樹の身体を、玄馬は抱きしめた。
「幸樹も、熱いぞ」
「うぁ、う……」
はぁはぁと口で荒い息を吐き、睫毛を震わせる幸樹は、ぞくりとするほど綺麗だ。
「幸樹」
「んぁ……、は……」
「愛してるよ。心から」
そう言うと、幸樹は両腕で玄馬を抱き返してきた。
二人で抱き合い、愛を確かめ合った。
「明日、水族館へ行こうな。三人で」
「僕は……、留守番を……」
「嫌だ。親子三人で、行きたい」
「またあなたは……、わがままを……」
ふふっと笑い、幸樹は玄馬にキスをした。
大きな子どものような、この愛しい男にキスをした。
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