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な、なな何だ? 突然、こんなところで!
慌てて赤くなる玄馬に、真也が訊ねた。
「お父さんは、パパのこと愛してる?」
「それは、もちろんだ」
愛してるよ、幸樹。
そして。
「真也。お前のことも、愛してるぞ」
「ふふっ。よしてよ、恥ずかしいから」
真也のリアクションに、玄馬と幸樹は顔を見合わせた。
「どっちが大人か、解らないなぁ」
「真也、しっかりしてますから」
それでも、握った手は離さない真也だ。
その小さな手の、ぬくもり。
これは、命に代えても守って見せる。
玄馬は、心にそう誓っていた。
「まさか、幸樹以外に愛する人ができるなんて思わなかったよ」
「僕もです」
この二人の愛の証は、これからもその命を守られて育ってゆく。
「早く、真也と晩酌したいな」
「もう。気が早すぎますよ」
笑い合い、二人は真也に手を引かれて行った。
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