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しかも、そのうちになにか堪えられない気持ちになってきて 紬希は貴堂と繋いでいる手をまた強く握ってしまう。
「っあ……あぁんっ……」
「甘くて可愛い声。紬希、愛してるよ」
貴堂に中に触れられながら、達したのだと思う。ふわりととろけるような感覚ときゅうっとその中の指を締めてしまったのは、自分でも分かったから。
「イった? 中、きゅっとなったな」
──多分……。
気づいたら紬希は肩で息をしていた。
「上手。すごく可愛いかったよ」
貴堂は瞼や頬に優しいキスをたくさんくれる。
ゆるりと動かされて、まだ中に指が入っているなんて、紬希は思わなかったのだ。
「やあ……ぁんっ」
思わず声が漏れる。
「ん……頑張ろうか」
その時抜き去られた指が二本になり、紬希の中に入ってくる。
倍に広げられたそれに紬希は顎を反らせる。
その首元に、貴堂はキスをした。
「ごめん、そろそろ僕も我慢できないかも」
そう言って指を引き抜かれた。
見えない方がいいと思うから、と下半身に薄い布団を被せられてしまったので、紬希には貴堂のものは見えなかったのだけれど。
熱くて硬いもので入口を擦られた時に思わずぎゅっと目を瞑ってしまっていた紬希に貴堂が頬を撫でてキスをする。
「せ……いちろさん」
「ん?」
甘くて優しい声。
その先端が濡れた紬希の秘所に当たって、ゆっくりと入ってくる。
ゆるゆると擦られて、紬希はホッとした。
──これなら大丈夫……。
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