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出会い編 紅い薔薇と陽の花
鶏冠井「やぁ、キャロン。」
キャロライン「貴方にしては急ですね。何の御用で?」
鶏冠井「レベリオンの結成に、少し手間取っていてね…」
キャロライン「まぁ、その辺にいるような人々では政府反逆組織として成り立ちませんしね。」
鶏冠井「何より幹部に属せる人材が足りないんだ…君の力を貸してほしい。」
キャロライン「成程…良いでしょう、私も腕が鈍ってはいけないですし。幹部と言いましたけど…後は何人必要なんですか?」
鶏冠井「ありがとう。そうだね…君を含めて4人、かな。」
キャロライン「諜報活動に優れている友人がいましてね…何人かリストアップするように私から言っておきます。」
鶏冠井「ふむ…わかった。その友人になら情報は開示していいよ。」
キャロライン「助かります。」
『1人有力候補が見つかりました』
『ですが位置特定に少し時間がかかりそうとのことです』
『分かった、情報開示の時に何か言っていなかったかな?』
『貴方が気になるとは言っていましたよ』
『承諾が下れば組織加入もできるでしょうと言ったら嬉しそうでしたし』
『その友人も強力そうだね』
『時間が合うのなら引き合せることもできますが…』
『是非お願いするよ』
『分かりました、15時に位置情報を送信します』
キャロライン「彼女が有力候補を探してくれた、私の友人です。隠れているのは癖なので、気にしないでください。」
鶏冠井「私の刀が気になるのかい?」
???「あまり見かけないタイプの日本刀デスね、特注されたように感じマス!元は西部地方でよく使われる『村雨』デスが…」
鶏冠井「そこまで見抜けるのか…これは君の言う通り、特注品なんだ。観察力がいいんだね。」
キャロライン「彼女はそういうのが趣味なんですよ。貴方の日本刀のように特注品だとか、凄く内密に作られた物でなければ武器類は大体把握しています。名乗って差上げて。」
陽莉「あ、遅くなりマシタ!私、綾小路 陽莉っていいマス!よろしくお願いしマス!」
鶏冠井「私は鶏冠井、よろしく頼むよ。」
陽莉「キャロンから話は大体聞きマシタ。貴方も現状に不満を持っている人で、反社会勢力の暗殺組織を組もうとしているとか?」
鶏冠井「そうだね。その為にキャロンを通して君に有力候補をあげてもらおうと思ったんだ。」
陽莉「もし良ければ、私も組織に手を貸したいんデス!所属先をそろそろ決めないといけないとは思っていたのデ!」
鶏冠井「大歓迎さ、君のような人が組織にいてくれるのなら私とて嬉しい。」
キャロライン「これで幹部は2人ですね。」
陽莉「ありがとうございマス!今は1人情報を確保しているんデス。黄色の髪でポニーテール、緑色の目をしていマス。」
鶏冠井「また後日、手分けして探そうか。」
キャロライン「私も街を歩く時に探っておきます。」
陽莉「了解デス、位置情報が分かったら送りマス!」
「鶏冠井…陽莉…キャロン…どいつも強そうだなぁ。陽莉とキャロンは武器持ってねぇけど、殺しの才能はあるんだろうな…鶏冠井の日本刀もあれ、結構切れ味良い奴だし。めんどいけどマークしとくか〜。」
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