3人が本棚に入れています
本棚に追加
/12ページ
『 』は君と二人ぼっち。
あれは君がまだ若いときだった。
君が僕に言った。
少しばかり世界を見てきてやるんだって。
世界をひとまわりして来るんだって。
僕は頷いた。
それはとてもいいねって。
そしたら君が続けた。
帰って来たら、今度こそ星を捕まえに行こうって。
僕はとても大きく頷いた。
それは最高だ!って。
だから、君を笑顔で送り出したんだ。
君は大きく手を振って旅路に出た。
あまりにも大きく振るものだから、おかしくて、僕は少しだけ一人で笑ったんだ。
最初のコメントを投稿しよう!